【活動報告】
先月7月26日(月)、大阪府鍼灸マッサージ師会の生涯研修会に参加しました。
今年度からは「大阪府鍼灸マッサージ師会」と「大阪府鍼灸師会」の合同研修会となり、会場には非常に多くの先生方が集まり熱気にあふれていました。今回のご講義は、新潟医療福祉大学 リハビリテーション学部 鍼灸健康学科で学科長・教授を務められている粕谷大智先生です。粕谷先生は『NHK東洋医学ホントのちから』や『ためしてガッテン』など多数のテレビ番組にも出演されている、鍼灸界でも大変有名な先生です。
実は、私が大学を卒業して財務省印刷局東京病院の東洋医学科で研修生をしていた約24年前、毎週月曜日の研修後、指導してくださった坂井友実先生(現・東京有明医療大学 保健医療学部鍼灸学科 教授)、安野富美子先生(現・東京有明医療大学 保健医療学部鍼灸学科 教授)、他の研修生の先生方と一緒に東大病院へ移動し、東大病院リハビリテーション部鍼灸部門の先生方との勉強会に参加していました。
その際に大変お世話になったのが粕谷先生でした。症例報告会での病態へのアプローチ法や鍼灸の可能性についてのご指導はもちろん、研修会後の懇親会も含め、とても有意義な時間を過ごさせていただいた思い出があります。今回は久しぶりにお話することもでき、大変懐かしく嬉しい再会となりました。
学びのポイント:疲労・不眠・疼痛への最新アプローチ
今回のテーマは**「慢性疲労・不眠・疼痛に対する顔面・頭部の鍼灸・手技療法」**でした。講義では、疲労のメカニズムや「飽きた・疲れた・眠い」という3大サイン、そしてストレスが及ぼす脳(前頭前野)への影響など、最新の知見について解説していただきました。
特に興味深かったのは、疲労や痛みに対する鍼灸の作用機序(メカニズム)です。
- 酸化ストレスの減少と抗酸化能の向上
- セロトニン代謝への影響や脳血流・カルニチンの増加
- 自律神経の調整
また、昨今注目されている慢性疼痛やうつ病に対する「鍼通電療法(パルス治療)」についても深い学びがありました。
周波数によって体内で分泌される内因性オピオイドの種類が変わるため、適切な刺激を与えることでより効果的に症状を緩和できるという治療法が提唱されています(当院でも、急性期・慢性期の痛みへのアプローチに、様々な周波数を用いた鍼通電療法を積極的に取り入れています)。
実技講座では、顔面・頭部への具体的な刺鍼や刺激方法、施術後に行う簡単な手技療法まで丁寧にご指導いただきました。
質疑応答の時間では、会場だけでなく、zoom参加の先生方からもたくさん質問があり、大盛況でした。
おわりに
粕谷先生のユーモアを交えた講義は、会場にいらっしゃった先生方のハートをしっかり掴み、終始心を惹きつける素晴らしいご講義で、時間の経過を忘れるほど集中して拝聴いたしました。今回の研修を通じて、鍼治療が体に与えるメカニズムや効果を改めて深く学ぶことができ、非常に有意義な時間となりました。
粕谷先生、素晴らしいご講義を本当にありがとうございました。先生の益々のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
今回学んだ最新の知識と技術をしっかり整理し、日々の臨床の中で患者様の健康づくり・症状改善に還元してまいります。
体の不調や慢性的な疲れでお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください!

右:新潟医療福祉大学 リハビリテーション学部
鍼灸健康学科 学科長 教授 粕谷大智先生
左:優鍼灸院 院長 仲西優花
